汐留イタリア街とは

汐留イタリア街の誕生

ガイドライン表紙:イタリア街の完成イメージ

この一帯は、国鉄汐留貨物駅が稼働していた頃、鉄道で輸送された貨物をトラックに積み替えて配送するための、物流基地として栄えました。

しかし、国鉄の民営化に伴い、貨物駅が廃止されることが決まると、物流基地としての必要性がなくなりました。

貨物駅用地は、国鉄の赤字を清算するために民間企業に売却され、開発されることになりましたが、そのためには都心と繋がる道路や地下鉄が必要でした。

そこで、東京都による土地区画整理事業で、道路等のインフラと土地の区画が整備されることになり、物流基地だったこの一帯も巻き込まれます。

戸惑いをおぼえながらも、汐留町会は、汐留地区対策協議会(現コムーネ汐留)を立ち上げ、生活再建のため、運送業から不動産業への転換と、街をつくり変えることを決心しました。

「汐留イタリア街」は、イタリアのように街に楽しんで暮らし続けることを願った地元の人たちの思いから生まれました。

汐留イタリア街案内

現在の汐留イタリア街は、汐留シオサイト(汐留地区土地区画整理事業区域)のうち、JR線路より西側の地区に当たります。

旧汐留町を中心としたエリアに、新しい街に必要となる道路周辺を加えた区域です。

対象区域図

現在の活動

汐留町会の地権者で設立した 「汐留地区対策協議会」は、現在のNPO法人コムーネ汐留に引き継がれ、汐留イタリア街のまちづくりを担っています。

街並み景観づくり

「東京のしゃれた街並みづくり推進条例」の街並み景観重点地区に指定されています。

イタリア街模型
公共施設管理

港区との管理協定締結の下、道路・公園の管理を行っています。

土地建物所有者で「公共施設管理部会」を組織し、グレードアップした管理費用は皆で分担しています。

公共施設管理部会の活動
イベント・交流

「イタリア街広場(汐留西公園)を会場に、汐留町会とともに、夏祭りなど定期的にイベントを開催し、地域の交流の場を創出しています。

近年は、ランチ難民問題を解消するため、屋台村の運営も行っています。

イベント時の様子
撮影ロケーション管理

個性的な街並みを背景に、テレビドラマやCM等の撮影が日常的に行われており、街を使う人々と共存できるよう、各種調整を行っています。

撮影