業務案内(実績)

◆公共空間のデザインマネジメント

道路や公園などの公共施設は、整備される際に管理者である行政の意向が強く働き、標準的な形としてつくられます。「みんなのもの」「恒久的なもの」と思われていますが、実際には使う人や維持する人の関わり方によって環境は少しずつ変化していきます。街の人々をつなぐのは道路などの公共空間です。日常的に目にする風景、使う場所は街の性格に影響を与えます。したがって、本来、公共施設のデザインは街の物語をつくる場所として考える必要があります。

汐留シオサイトでは、公共施設を“Tidal Park”(タイダルパーク:汐の満ち引きを表現する公園都市)というコンセプトの下でデザインし、それを31ha全体で道路、ペデストリアンデッキ、公園、広場、地下歩道などで実現しました。コンセプトの決定から設計・施工を通して、各施設の有する課題を解決しながら、様々な条件変更に対応して具現化するように努めました。 また、隣接する民間敷地の公開空地とも調整し、所有の違いや施設の違いを超えて空間として一体性を保つようにデザインしました。

浜松町駅前交通広場

芝離宮庭園と向かい合う立地にあることから、芝離宮の庭園の「島」と「池」を映した広場とした。グリッド舗装は、広場を囲む民間建物の柱スパンを投影し、民間敷地の公開空地と一体的に仕上げている。樹木は、汐留地区で使われている「水」「木」「火」「土」「金」のテーマ木を採用している。  なお、広場の地下には浜松町駅周辺の必要台数(最大約800台)が収容可能な駐輪場を整備している。

地区のマスタープランから場所のデザインへ
場所のデザインから部門別のデザインへ
舗装、植栽、照明など
現場でのデザイン検証
完成形:人が過ごす場所・まちなかの
風景としてのしつらえ
昼の空間
夜の空間

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